英語も日本語も崩壊の危機

新しい製品や概念が生まれたとき、英語はその物に対して新しい言葉を名付けるという話をしました。
特に近代に入ってからは、日々ものすごい莫大な数の製品や概念が生み出され、また新しい発見がなされていますので、その都度、その物や事に対して英語の名前が1つずつ付けられているのです。
その結果と思われますが、英語の総単語数は60万語以上にもなります。(現在はもっともっと増えているのかもしれません。これは私が学んだ時分の数字です)そして、それに対して、新語を作らないフランス語の場合は12万語程度です。たしかドイツ語もフランス語と同じ程度の数だったかと思います。ドイツ語のことはよく知りませんが、きっとフランス語と同じようにして言語が守られているのかもしれません。日本語の場合は、英語よりの考え方で、新しい言葉も日々生まれていますし、言語を保存する公的な組織もありません。それどころか、最近は日本語の文法も崩壊気味で、その上漢字もあまり使われなくなる傾向にあります。
あまり頑なに昔の日本語に固執するのは良いとは思えませんが、でもやはり、ある程度は言葉をきちんと保存や保護がなされるべきではないかと思います。そうしないと、日本語の使い方が間違って伝承されてしまい、もともとの意味合いやニュアンスといったものがすべて喪失してしまうかもしれないのです。英語にもその崩壊傾向が強く、ネイティブスピーカーの話す英語の中には、しばしば文法が間違えているものがあります。例えば、「私はお金を全然持っていません」は、I don’t have any money. が正しいのですが、現代の人は、I don’t have no money. と二重否定で言ったりします。かつてネイティブスピーカーに指摘したことがあったのですが、そのときは、確かに文法的にはおかしいが、こうやって言うんだよ、と言われかと思います。この間違いは日本語の「全然~ある」の誤りとなんとなく似ているような気がします。例えば、「全然カッコいいよー」というのは本来は間違えた使い方なのですが、最近はこの「全然+肯定文」をよく耳にしますよね。ちなみにニューヨークあたりの黒人さんだと、文法をわざと間違えて使うのが彼ら独特のスラングだと聞いたこともあります。

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