英語という言語

大学時代、言語学を専攻していました。英語ではなく他の言語をメインにしていたので、英語に関する言語学知識は薄いのですが、日本語や英語と比較する比較言語学や対照言語学というものについては多少勉強しました。言語学は近代になってから発展した学問なのですが、心理学、社会学、哲学など、いろいろな学問に多大な影響を与えているとされています。確かに言語がなければ、すべての学問は成立しないと言っても過言ではないので、影響を与えるのは当たり前であると言えるのではないでしょうか。
英語は世界的に比較的新しい言語であり、また文化的、歴史的な背景が重くないので、次から次へと新しい単語が生み出され、文法や表現も日々一新されている状態です。私が学んだフランス語の場合は、フランスにある、言語を保存する権威ある国家的な言語管理組織によって、新しい言葉の生成は禁止されており、その国家的言語組織が承認した言葉のみが公の言葉として認められます。例えば、まだこの世に存在しない新しい製品や概念が生み出された場合、英語であればそのモノに新しい言葉が付けられます。例えば、それが機械に関係する製品であれば、autoという接頭語と組み合わせた言葉になったりします。例えば、automobile、autopilot などです。こういった新語を命名するのは、たいていの場合は、その製品を開発した企業であったり個人であったり、あるいはその業界、学会等でしょう。そうして名付けられた名前が、公の媒体で公開されたり、学会のセミナーで発表されたり、広告媒体で宣伝されたり、あるいは口コミで呼び名が一般的に広まったりすることで、気が付けば、その製品に付けられた新しい名前が新単語として世に広められていくのです。
英語とは対照的に、フランス語の場合には、新しい製品や概念が生まれると、それに名前を付けるための会議が言語組織によって行われ、その厳重な審査の結果、現存する単語を複数組み合わせる格好で、やっとこさ新しい語が生み出されるというわけです。(組み合わるだけではないのですが、多くの場合組み合わせだそうです)

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